事業リスクとリターンについて検証してみる。経営者の覚悟と行動が、大きな原動力を得る。融資を使い事業することはリスクもありますが最大の原動力を得ることに繋がります。

 私が提案している内容の多くは、経営者の右腕、後継者の育成、社員教育をベースに提案しています。今日は、短期資金の話になりました。短期の融資は、ほとんど場合、返済したら折り返し融資を受けるケースが多いと思います。生命線になるので、融資を受けることが前提での対応になりますが、金融機関も融資までの審査時間を要するので、早めの対応が必要です。

 

 実際の現場では融資実行までに1週間しかかからない場合もあれば2か月の審査を有する場合もあります。新規申し込みは時間がかかるイメージが強いです。私が提案する内容よりも、金融機関との融資についての話になることが多いので、提案手法を少し変えながら話を進めていきたいと思います。

 もちろん、融資が上手く行っても事業自体の業績が悪化してはどうしようもありません。継続したパートナーとなれるように、知恵を総動員して対応いたします。

 銀行がお金を貸すときに、特に厳しくチェックするポイントを少し書きたいと思います。次の3つとなります。

・資金使途

・返済財源

・保全(担保と保証)

 この3つのポイントをしっかりと説明し、基準をクリアすることがお金を借りるポイントとなります。

 金融機関では、どのような点に注意して審査しているのでしょうか。一部、開業の場合などは創業赤字が認められることもあり、例外的な取り扱いもありますが、ここでは一般的な内容や事象を記載していきます。

融資の原則

 金融機関では融資を行うかどうかを判断する上で、考慮するべき基本原則があります。それが融資の5原則といわれています。

 公共性、安全性、収益性、流動性、成長性、の5つです。銀行員は審査の際には、必ずこの原則を念頭において、業務に当たっています。

それでは、一つずつ見てみましょう。

公共性の原則

 公共性を考えることで健全な社会の発展に役立つように資金を融資するものです。世間から非難を浴びるような融資をしてはならないとう話です。例えば、公序良俗に反する業種や企業へ融資をしている、資金の使い道が不適切である等々は融資をうけることができません。

安全性の原則

 融資した資金は確実に回収できるものでなければなりません。銀行は融資先の返済能力と返済意思を確認し、その能力がある者を選ぶ必要があります。そして担保や保証といった保全をすることで、万が一のときの融資金の回収に問題が無いようにすることを考えています。銀行自体の融資が特定の企業、業種に偏らないようにすることをしています。つまり特定の業界が不景気になった場合、問題が起きた場合でも、貸出金の返済可能性を高めることができるようにしています。リスク分散の考えです。そして安全性を高めることを原則としています。

 返済してもらうことが一番大事ですから、スムーズに融資を受けるためには信用保証協会の利用を考える必要もあります。

 信用保証協会とは、保証人となってくれる機関で、銀行と同じように審査はありますが、信用保証協会は銀行にとって優良な保証人という立場になるため信用保証協会が保証すること決定すれば、ほぼ融資することになるでしょう。

収益性の原則

 公共性が強い銀行であっても、銀行も株式会社で民間企業です。利益を追求しなければなりません。そのためには、貸出利率を高くするか、貸出量を増やす必要があります。金利は企業の信用力、担保・保証などに応じて適正な危険負担を割り出し、貸出金利に反映させることが収益性のためにも必要となります。

 自社の銀行からの格付けによっては、資金調達のために多少の高い金利でもやむをえないかもしれません。

流動性の原則

 融資の期間は、預金の期間に見合った期間に設定するべきであると言うものです。銀行預金の大半は、預金者からの申し出があればすぐに返す必要がある普通預金や、1年から2年ぐらいの定期預金で大部分を占めています。預金とのバランスを考えると、融資期間は長期よりも短期のほうがいいということになります。

長期での融資では難色を示すようであれば、短期での申し込みをするのも一つの方法です。

成長性の原則

 融資した資金が融資先の成長・発展に役立ち、さらに銀行自身の成長・発展にも役立つものでなければならないというものです。

 融資を受けることで自社の発展・成長をできるだけ具体的に説明できるのがポイントとなります。

 この5つの原則があることを知っているのと、知らないのとでは、継続して銀行取引を行う上で違いがでてくるでしょう。そしてそれに沿った融資であれば資金調達もしやするということです。