企業の本当の敵は何?ライバル企業よりも恐ろしいものがあります。それを感じ取れなければ、経営は難しくなる一方です。

 商品やサービスを提供する際には、顧客ニーズを把握することは重要なのは誰でも分かります。こうした思考よりも「視点」を変えてみると企業の敵が見えるはずです。

 2020年に拡大した新型コロナウイルスの影響で、大きな時代のうねりが発生したような感じを受けている人は多いと思います。それだけでなく、地球温暖化、マーケットの乱高下、働き方改革、環境問題、人口減少、少子高齢化、年金問題など・・・社会的な問題は山積と言えると思います。

さて、こうした変化の中で、皆さんは何をみて経営をしているでしょうか?

企業が向き合う敵とは・・・何でしょう?

企業が向き合う敵を「ライバル企業」と答える人も多いでしょう。企業は競争している一方で、自然や社会や人々に対して必要のあるサービスを提供すなければ、継続していけないということを忘れてはいけません。

つまり、企業の敵は、一言でいうと「時代の変化」になります。

最近では、働き方改革でブラック企業に就職する人は少なくなり、楽しく稼げる企業が良い会社になってきました。

ライバルに勝つには、「時代」に合わせた商品やサービスをいち早く導入することが必要です。

そのためには「市場や顧客が感じる違和感」を素早く感じ、改善するための商品やサービスを提供することを考えることが大切です。

一方で、会社を動かす人(従業員)も重要になります。つまり、「時代の変化」に合わせて企業も変化することが求められます。顧客を増やす戦略があっても、長時間労働により社員が減っては本末転倒です。

人不足を言い訳にし残業が減らないと嘆くのではなく、どうしたら労働時間を調整できるか知恵をだすことが大切です。社内がどんな状況であっても、ライバルがどういう活動をしていても、業界がどうであっても、時代の流れがかわったら、それにあわせて、企業も変わり、生き残る道を歩まなければならいでしょう。

そのためには、それに合わせて働く人も変わる必要があります。もちろん経営者は、24時間、会社のこと、社員のこと、顧客のことを考え、加えて、時代の流れにスピーディに対応する必要があります。

その判断を間違えないように、調査したりニーズをヒアリングしたり、人脈をつくり、動いていることでしょう。

「茹でガエルの話」をご存知でしょうか。「なべに水とカエルを入れ、少しずつ温めていくと、カエルは水が熱くなっていることに気づかずに死に至る」つまり環境の変化に気づかず、変化できないものは、死ぬということです。

 今、社会では何が起きているのか、これからどうなるか、アンテナを張っておきましょう。第三者からの意見を聞くこともヒントになると思います。経営は、時代の変化を少しだけ先読みし、商品価値や企業の使命を視点を変えて捉えていくことが大切になります。