保険金の使い道は、どうする。借入金の圧縮か?退職金か?

会長が無くなり保険金が入金になりました。この企業の資金繰りの現状は、資金繰り償還、いわゆる自転車操業をしている状態。短期資金については、返しては借りて、返しては借りる。

短期資金をコロコロ転がす、いわゆる短コロ状態。取引銀行から一括償還を求められる可能性もあります。

さらにオーナー一族からの借り入れも多く、小口に返済が分散していました。この場合、どのように保険金を使うのが有効か?金融機関に相談に行く前にアドバイスしてほしいとのことです。運転資金で?返済、全部、一部?優先順位は?

金融機関への返済計画と営業のバランスを考えたいところです。金利の高い借入を返済し、残高の少ない借入と返済額を見ながら、バランスの良い返済計画を立てました。

もちろん、今後の事業の利益で返済原資が出るよう保険の見直しも含めて取り組む必要があります。税理士や保険会社との連携が必要な事案です。

この場合、時間のかかるビジネスモデル再構築よりも今の事業のキャッシュフローと返済額のバランスを見ながら売上計画を立てます。そのうえで、新たな展開を考えます。足元がふらついては、次に進めません。